知床を遊ぼう!
知床とこぼうず
森へ出かければ、出かけるほどに、
森を歩けば、歩くほどに、
そのタイミングだったからこその「出逢い」が待っている。
息をのむような絶景たち、
動物たち、そのいとなみのドラマたち、
どれもこれもが、一期一会。
そんな出逢いを期待しながら…、
● 知床の森、ご案内させて頂きます!●
知床を遊ぼう!
知床とこぼうず
知床旅情を聞き知床に憧れ、
知床国立公園伐採反対運動ニュースで知床に釘付けとなり、
28歳のとき、はじめて憧れの「知床」を訪れ「ドはまり!」笑。
10年間の知床通いを続け、38歳のとき、ついに移住。
大好きな知床のあれやこれやに一喜一憂する毎日。
棲めば棲むほどに、知れば知るほどに、膨らむ大好き!
知床への思いとともに…、
● 知床の森、ご案内させて頂きます!●
知床を遊ぼう!
知床とこぼうず
1日でも多く、少しでも長く、
森で過ごしたい! 森を感じていたい!
知床って「イイなぁ!」、「スゴイなぁ!」って、
知床を訪れる皆さんと一緒に思いたい!
森のこと、いっぱい感じて、
その「びっくり!」や、「なんで?」や、「感動!」を、
お伝えできればと…、
● 知床の森、ご案内させて頂きます!●
気になって、気になって、歩かずにはいられない森!
冬には冬の、春には春の…、それぞれの どきどき!とワクワク!が。
自分が思う…、
それぞれの季節。
秋
サケの遡上はどんなだろうか…、
森の実りはどんなだろうか…、
そんなことを思う秋はじめ。
恋の季節を迎えるのはエゾシカたち。
オスは袋角をゴツゴツの枯角へと変え、
角を磨いたり、泥を浴びたりして、
武装をはじめる。
森は色づき、山の頂は雪をかぶる。
白いろと紅いろと、美しさも際立って、
五湖の湖面が、それを映しだそうものなら
もう もう、キレイで キレイで…。
森の中では、樹の実が落とされ
ぼとっ ぼとっ、ぼたっ ぼたっ、って。
巣材を運んだり 食物を探して、
動物たちが忙しくするものだから、
積もる落ち葉が、
カサカサっ、ガサガサっ、って。
秋音に振り回されながら ふと佇むと、
遠くで響きわたる
オスジカのラッティングコール。
勇ましくもあり、切なくもあり。
樹々たちも、動物たちも、
生きものたちみんなが、
間もなく訪れる厳しい季節に
心を備える。
・・・そんな秋。
冬
ヒグマはみんなこもっただろうか…、
モモンガは動いてくれるだろうか…、
そんなことを思いながら、
流氷を待ち遠しく思う冬はじめ。
寒さは日に々に厳しくなり、
どこもかしこもが真っ白な雪に包まれる。
凍てつく寒さが造り出す造形、
シュカブラや滝の氷細工は、
見事すぎて、美し過ぎて、
自然ってスゴい!って、つくづく思う。
流氷の海を舞台に勇壮に飛翔する
オオワシやオジロワシ、
その出逢いも冬からの贈りもの。
そして、
雪の上に残される動物たちの落としもの、
可愛い足あとや食べかす、
見つける度に、喰いついて、
あーでもない こーでもないと、
想像が膨らんで、
わっくわく!が止まらない。
そして、そして、エゾモモンガ!
愛おしくて、愛おしくて、
逢っても、逢っても、
すぐにまた逢いたくて、
これは、もう恋!?? 笑 笑 笑。
モモンガのことで、いっぱい!
・・・そんな冬。
春
いよいよ、お別れどき。
恋を終えたモモンガとのお別れどき。
雪解けすすむ ぐっちゃぐちゃの森で、
モモンガへのありがとう!と
寂しさを抱える、そんな春はじめ。
そんな心の隙間を埋めるように、
森にはヒグマやシマリスの姿が戻り、
エゾアカガエルやエゾハルゼミが、
煩いくらいに鳴きはじめ、
雪と雪との間にフキノトウが顔を出し、
湿地ではミズバショウが咲く。
ぽかぽかのお陽さまに冬芽はほころび、
エゾノバッコヤナギにキタコブシ、
エゾヤマザクラにホオノキ…、
次から次へと誇らしげに咲くお花たち。
恋の季節を迎えるのは小鳥たち、
あちこちから聞こえてくる
囀りはとっても美しく、
新緑のみどりの淡さは優しくて、
残雪眩しい連山は清々しく、
やわらいだ陽ざしは心地よくて。
そして、誕生する命たち。
生きものの小さな命たちとの
出逢いを楽しみに思いながら、
春の穏やかな優しさに守られて、
逞しく育ってほしいと願う。
・・・そんな春。
夏
新緑は深緑へと。
樹々の葉は大きく広がり 茂って、
視界は遮られ 出逢いが厳しくなる。
ダニにつづいて 蚊やヌカカやブユ…、
やっかいなムシもわんさか。
出逢いの厳しさにも虫刺されにも、
負けるまい!と、覚悟を決める夏はじめ。
ミミコウモリやハンゴンソウ…、
草本がぐんぐん背を伸ばし、
益々うっそうとする森で、
出逢いを求めて歩きまわる、笑。
思わず足をとめるのは きのこ。
色も形も大きさも…、個性派ぞろいで、
可愛らしかったり、不気味だったり、
はっちゃめちゃさに驚かされてばかり。
恋の季節を迎えるのはヒグマ。
動きは活発になるのに食物は不足ぎみ、
痩せちゃいないか心配に。
でも、掘られた樹の根に、
生えていたはずなタモギタケに、
折り落とされたサクラの枝に、
あぁ、食べにきたんだなぁー、って。
居合わせれなかった少しの残念と、
ちゃんと食べれてることへの嬉しさと。
躍動する命の勢いにドキドキわくわく!
・・・そんな夏。